真相が分からない人たち
2022年の2月に始まった(再開したと言った方が良いか)ウクライナ・ロシア間の戦争。
始まった当初から、とにかく長引かず、被害が最小限になることを祈っていたが、残念ながら、どうもそういう訳にはいかなそうだ。
日本では(アメリカでもだが)この戦争は
【極悪人の独裁者プーチンが領土的野心を持ってウクライナに侵略を仕掛けている】
としか報道していないので、そういう見方でしか見られていない人が圧倒的多数であることは知っている。
ネットの中でも、そこそこ政治的関心を持ってツイッターなどをしている人達なら「メディアにすぐに流されることなく事情を見られるだろうから大丈夫だろう」と期待していたが、全くそうではないことがはっきり判明して、がっくりして早半年以上になっている。
今まで何回言ってきた分からないくらい繰り返してきたが、
この戦いは【ウクライナ対ロシア】ではない。
西側(つまりはアメリカ、その中でもネオコン勢力と言われる人たち)とロシアの文明的衝突だ。
そして、彼らの最終目的はプーチンを単に失脚させるだけではなく、ロシア文明を破壊することを狙っている。
ロシアは文明的にも文化的に優れた国であることを否定できる人はいないだろう。あの1000年以上の優れた文明を持つ国をスーパーパワーを持つ国が、全く不必要だった戦争を仕掛けることで、根本から怖そうとしている。
西側諸国のマスコミは揃いも揃って、アメリカが描いたシナリオ通りの戦争を拍手喝采してるので、それを見ている群衆もウクライナがいかにも正義の戦争をしている様に思い込んでしまっている。
こういうことを仕組んでは世界を壊す企みをするアメリカにも腹が立つだけでなく、正に正義の行いのごとく鵜呑みにして応援しているメディアと、極少数を除いたほとんどの政治家に対してにも、21世紀の人類の判断力はこの程度のものかと落胆せざるを得ない。
この様な邪悪な戦争が誰かによって企画され、ロシアが参加せざるを得ない立場まで追い込んでいくことで、ロシア文明も破壊されていく。
何万人、何十万人もの、ロシア人やウクライナ人が殺されることになるというのに大多数の人たちは『戦争反対!侵略国のロシアは今すぐ撤退しろ!』と叫ぶだけで、
【何故こういうことが起こってしまったのか】
を理解できていない状況にある。(日本では不幸にも暗殺された安倍元総理がその点はしっかり理解できていた政治家だった。このことは以前の「安倍総理も親露派になるのか」という記事でもご紹介した。)
そこが悲しいところだし、苛立たしいところでもある。
だから、この状況を理解する人がもっと増えることを目的として今回の記事を書いていく。
親露派、ロシアの工作員、左翼などという軽く浅いレッテルを私に貼って満足している人たちがいる様だが、そんな陳腐な批判をする前に、以下をしっかり読んで国際政治の歴史を根本から理解して欲しいと願う。
新字体・現代仮名遣い版 世紀の遺書 愛しき人へ/ハ-ト出版/巣鴨遺書編纂会