ペリー来航:明治維新前から仕組まれていた日本改造計画

アメリカ全般
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鎖国から開国へ

中学校で社会科の歴史の授業を受けると、日本人全員がまず覚えさせられる超有名なアメリカ人は?

と聞かれれば、やはり一番に名前が上がるのが

ペリー

だと思う。

何と言っても、江戸幕府の下で鎖国を200年以上続けてきた日本の扉をこじ開けることになった第一人者だからだ。

このペリーの黒船来航は、日本史と世界史が否応なくがっつりと繋がるきっかけになった。

ここからあれよあれよという間に、日本人同士のCivil Warが始まり、沢山の優秀な若者が、世界の大きな潮流の中に漂う日本の行く末を真剣に悩み、苦しみ、話し合い、いがみ合い、殺し合うことなっていった。

だから、この黒船来航は歴史の中では絶対に落とせない事実であることは否めない。

しかし、この辺りの教え方に既にプロパガンダが入っていたらどうだろうか。

そして本当に知らないといけないことが隠されたままになっていたらどうだろうか。

日本人は、現在に至るまでの日本国がなぜこうなっているのか?

をもっと知る必要がある。

グローバリズムとは

最近では急に、【グローバル】とか【グローバリズム】という言葉が社会に浸透し、誰もが使ったり、聞く言葉になったが、これは最近の動きでは全くないということだ。

そしてその裏にはロスチャイルド家、ロックフェラー家があるのはもう陰謀論の域を超えて、研究が進んでいる。

この勢力は明治維新よりずっと前からこれを計画していた。

日本を経済領域として組み込もうとしていたのだ。

そういう意味でもペリーはその勢力の単なる駒にすぎなかった。

ペリーは海軍の提督だから、ロスチャイルド家とは関係ないだろうと思われるかもしれないが、ペリーを日本に行く様に差し向けたのが、ロスチャイルド家のエージェントだった。

彼の名は

アーロン・パーマー

さて、このパーマーの話をする前に、アメリカがいかに日本という国との通商を画策していたかという話をしたい。

目をつけられていた日本

時は1845年。(ペリー来航の7年前)

下院の特別統計委員会委員長のプラットが議会に対して、日本に通商協定を結ぶ措置をすぐに勧告する案を提出している。

そしてその案の合理性として、日本との交易がアメリカに利になる理由として以下の点が挙げられている。

・5000万(実際は3000万人ほどだった)を超える人口
・世界各国国民の間で畏敬されて然るべきほどの文化と国力を兼ね添えている。
・アメリカ政府が現在において、外交・通商関係を続ける国々のいくつかより文明が進んでいる。
・工業の興盛、水陸交通機関の発達と国内産業の著しい発展
・山腹に至るまでくまなく耕作されている勤勉な農業
・平時でも12万人、戦時になると40万人以上とされる兵力
・世界最大級の都市である江戸の存在

驚くほど、的確に日本人の特性と日本という国を捉えている。

当時のアメリカは日本という国を見た時に、この様な評価をしていたということは知っておくべきことだと思う。

教科書では教えてくれない。

私たちは大抵は以下のようなプロパガンダを持って教えられてきた。

当時の江戸幕府は自分たちの栄華にのみ興味があり閉鎖的だったので、鎖国政策により世界と断絶した。海外に行くことも許されず、欧米から学ぶことができないから、日本人だけで文化を発展させることができず、世界から取り残されていた。当時は欧米の方がずっと優秀で、島国で同じ民族だけで暮らしている何も知らない日本人は、ペリーの黒船が浦賀に来たら、驚いて腰をぬかして何もできずに、開国した。それに怒った明治維新派が「尊王攘夷」という錦の御旗を掲げ、江戸幕府を倒した。

確かに何も知らないと鵜呑みにしそうになるナレーションだ。

しかし、事実はまったく反対だったのだ。

欧米は日本の独自の文明の高さと、民族の優秀さ、それに伴う発展性に目をつけており、自分たちの金儲けに利用しようと考えていたのだ。

アーロン・パーマー

このロスチャイルドの代理人は、1949年、当時の国務長官であるクレイトンに手紙を送っている。

その時に

「日本は東洋のイギリスとなるであろう」

と言っている。イギリスと言えば、当時は7つの海を支配し、世界中を植民地にしていた大英帝国時代だ。

その【東洋のイギリス】になる軌跡も考えられていた。

「日本はアメリカとの国交を持つことで、蒸気船建造とそのメンテナンスの知識を得る。そして最新の陸海軍兵器を保有する。外国勢力の侵略から国を守ることができる。陸海軍を作り、汽船・鉄道・電信の利用を促進すれば、日本は東洋の一等国に変貌できる。」

これは明治維新後の日本の流れをみたら、全くその通りになっている。

また、これに添えられたパーマーの日本分析もまた凄い。

・エネルギー溢れた民族で、新しいものを既存のものと同化する能力はアジア的というよりもヨーロッパ的。
西洋諸国の芸術や新技術に対する好奇心が極めて高い。
名誉を重んじる騎士道に近い感覚を持っていて、他のアジア諸国と全く異なる。
・アジア諸国にみられる意地の悪い所やこびへつらいの傾向とは一線を画し、行動規範が名誉と信義を基本としている。
・盗難や犯罪は極めて少ない。
同民族による独立を2500年間も維持し、同一の言語、宗教を持つ。
・チャイナに隷属することなく、外国に侵略されたり、植民地化されたことがない。

的確な分析で驚くが、これが当時の日本をよく知るユダヤ系の代理人による日本評価だ。

つまり、彼は政府高官にロビー活動をすることで、アメリカ政府の金を使って日本を開国させようとしていた。

そしてこのロビー活動が功を奏して、フィルモア大統領時代に日本への艦隊派遣要請が出された。

そしてあのペリーが蒸気船開発の監督責任者になり、後に東インド艦隊長官に就任して、ついに日本に来ることになった。

このパーマーのビジネスパートナーにオーガスト・ベルモント(南北戦争の仕掛け人とも言われている)というユダヤ人がおり、彼もまたロスチャイルド家の代理人だったのだが、この男がペリーの娘と結婚したことで、ペリーが義父という関係になっている。

さあ、ここでしっかり点と点が繋がった。

グローバリストのやり方

グローバリスト達の暗躍により、日本という潜在力がある国を大きく発展させる中で、自分たちにとっても大きなマーケットが開き、通商で大儲けができるというわけだ。

グローバリストというのはいつの時代も【金儲け】という考え方で世界を動かしているというのがよく分かる。

そこに住む民族が優秀でなければ奴隷として使い、優秀ならば駒として使う。

彼らは常にトップに君臨したままで。

今回はここまでにするが、この開国から始まり、明治政府になってからの日本は日清、日露、日英同盟、第一次世界大戦、第二次世界大戦と怒涛の歴史を歩んでいくことになるので、始めを抑えておくことはとても重要だと思ったので取り上げてみた。

【今回は『ペリー来航:明治維新前から仕組まれていた日本改造計画』について語っていきました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。沢山の方にシェアしたり、活動へのサポートを頂けたら励み💪になります!】

コメント

  1. 文中の「アーノルド・パーマー」とは「アーロン・パーマー」のことだと思われますが、誤記でしょうか?ぐぐるとゴルフブランドばかり出てきて辟易します。英文での読み方のゆらぎかも知れませんがせっかくの記事がもったいないので補足されることを希望します。

    • 文中での誤記かと確認していたらタイトルの部分が打ち間違っておりましたね。混乱させて申し訳ないです。正しておきました。ご指摘感謝いたします。

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