最近、日本が大きく揺れ動く様子を見ていると心が動揺することが多い。
私と同じような窮屈さを感じている人も多いのではないかと感じ、今回は皆が守りたいと思っている「日本」という国を見つめ直したいという思いを込めて書きたい。
少し前までは、明らかな反日発言をする人達と愛国的な発言をする人達の対立に見えていたのだが、最近は少し様相が変わって来ている様に見える。
きっかけはやはり2020年の大統領選挙だったように思える。
それ以前は、保守の中でもトランプ支持として同調し団結していた人達が、あの直後、次に急襲したコロナ禍、そしてロシア・ウクライナ問題で、きっぱりと分かれてしまったように見える。
今までは「日本大好き」でまとまっていた感じの人達がブツブツと分断されているような気がしないだろうか?明らかに分断工作をかけている人がいるのはもう否めない事実だ。
そしてその様な工作の手が緩まることもないだろう。
そうとすれば、日本を八千代に繋いでいきたいと願っている下々の我々は何をすれば良いのか。
それには、パッと目を引く週刊誌的ネタに一喜一憂するのを少し戸惑うことから始めないといけない気がする。
人というのは性質なのか、何なのか
陰口、嫉妬、やっかみ、足の引っ張り合い、出る杭は打つ
に惹かれるようだ。
そしてそういう人が多いからこそタブロイドが売れたり、YouTubeでもそういうネタの視聴回数がものすごく高かったりする。
日本がアメリカに敗戦した時、アメリカ側が一番、恐れていたのが、日本人の団結だった。
団結力がある上に、強靭で、しかし、心優しく、勤勉とくる。
まことに恐ろしい存在であったに違いない。
だから、戦後の占領政策ではこの団結を壊すことが大きな目標だった。
私の祖母の時代には当たり前だった道徳教育から天皇の存在が消えた。
代わりに戦前は暗黒時代だと教わり、戦前は軍国主義であり現在の北朝鮮の様だったというイメージのすり替えが行われた。
私には戦前生まれと戦後生まれの親戚がいるのだが、この両者の間には格段の思考の壁があることをまざまざと感じながら幼少時代を生きてきた。
大正時代を生きた祖母は、米軍により二度も家を焼失し、何もかも失い、子供まで失いそうになった。
そんな大変な苦労したその祖母から、アメリカへの恨み言を聞いたことは一度もなかった。
もちろん何もかも水に流すことが良いことだとは思わない。
情報が圧倒的に少ない時代を生きた祖母と、色々と明らかになってきた事実を知る現代の人とはもちろん思いが異なるもの仕方がない。
しかし、日本というのは我々が学校で習うより遥か昔からの長い長い先祖から受け継がれてきた国だ。
これは現代技術の発達のおかげだが、我々が歴史で習う外国の四大文明より遥か昔に縄文という文明があり(黄河文明よりさらに1万年以上前)、我々の先祖はその後に現れる世界の文明の礎をその時から世界に築くことになっていたことが次々に明らかになってきている。
3万年以上前から我々の先祖は、戦争のない平和な文明を築いていたのだ。
日本人の平和好きなり、協調性というのは、しっかり先祖から受け継がれてきたものなのだ。
それが昨今になり、崩れてきている様な気がして残念でならない。
日本人が自分の先祖が受け継いできた日本という国の貴重さに気づき、もっと大事に思い、それを外から壊そうとする勢力には毅然と立ち向かう姿勢を取り戻して欲しいと願っている。
そういう願いを込めながら、私が大事にしている言葉を紹介したい。
敗戦後、GHQが入ってきて、日本の破壊工作をしていた頃に学習院大学の教授をされていた板澤武雄の言葉だ。
「司令部の指令は、顕語を以て幽事を取り扱うものでありまして、あえて申しますならば、はさみを以て煙を切るようなものと私は考えております。」
「昭和精神史 戦後編」桶谷秀昭
「宮中見聞録」木下道雄
これは日本という伝統と歴史ある国をあれやこれやと壊そうとしても、それは、ふわふわとたゆたう線香の煙をはさみでチョキチョキと一生懸命に切ろうとしているようなものであり、切れるものではない、たゆたい続けるということ。
日本人の心に受け継がれてきた線香の煙は消えることなく、たゆやみ続ける。
ガヤガヤと違う方向に我々の意識を持っていこうとする人達が多いが、それはそういうものに興味を示す我々にも責任がある。
日本を守りたいと思う人は、誰か力強いことを言ってくれる1人に振り回されるのでなく、そして全てをその人に頼ろうとするのでなく、自分の中にブレない軸がしっかりあるのかを見つめて、自分が何をしたいのかを考え、自分から行動していけば、日本は良い方向に変わると信じている。
【今回は『たゆたう線香の煙:分断でなく団結を』について語っていきました。最後まで読んで下さりありがとうございました。
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