もくじ
日本人のアメリカ人観
日本人がアメリカという国を誤解しているなと私が一番感じるのは、
アメリカ人はフレンドリーだし、日本とは同盟国なのでアメリカ人は日本人を好きなんだろう
との認識だ。
日本は戦後からアメリカの事実上の属国なので、文化的にも経済的にもアメリカナイズされてきた。
毎日の生活を見渡してみてもアメリカを感じないで生活できることなどないだろう。
アメリカ漬けの日本文化
一角ごとにあるのではないかという数のスターバックスやマクドナルドなどの外資系フードチェーン。ディズニーランドやユニバーサルスタジオ等のエンターテインメント産業。
最近ではクリスマス、バレンタインだけでは飽き足らず、ハロウィンやイースターのお祭り騒ぎまでやっているという何やらどこの国なのかアイデンティを失っている感がある日本。
テレビをつければアメリカのニュースやドラマが毎日流れているし、映画だってハリウッド映画ならすぐに日本に来る。
学校はと言えば、グローバルな人材教育の名の下、小学校低学年からのアメリカ英語学習が導入されてしまい、アメリカ人の先生を派遣してやっている。
何から何までアメリカ漬けだ。
こういう生活環境があるので、日本人はアメリカのことをとてもよく知っている。
実はアメリカ人よりもよく知っている位だ。そしてとても仲良しの近い関係にある国だと思っている。
アメリカ人の日本人観
しかし、アメリカ人はどうだろう。。
残念ながらアメリカ人で日本のことをその存在とSUSHI以外知っている人は少ない。そのSUSHIもチャイナ系のレストランでは必ずといっていい程、提供されるので、チャイナと日本の区別もついていないで食べている人がほとんど。
その中でも日本に少し興味がある人はもっと少ない。
その中でも日本がアメリカの一番の同盟国であると認識している人はもっともっと少ない。
日本が世界のどこにあるのかも知らないくらい無関心の人が多数で、知っていても自分達の保護領くらいに思っている。
アメリカは親日国ではない
日本人なら必ず肝に銘じてほしい。
アメリカは親日国ではない
日本人には理解出来ない人種差別がとても根強い国で、日本人を同等に見たことなどただの一度もないだろう。
アメリカ人はとてもフレンドリーなので、日本人はコロッと騙されるが、表面上のフレンドリーさの一面をはぐと、また全く違う面を持つ。
深く知れば知るほど、越えられない壁を感じる。決定的な価値観の違いがある。
こういう面白い表現がある。
アメリカ人とは表面上はすぐに友達のようになれるが心を許し合う関係になるには長い時間がかかる。日本人は心を許すのに時間はかかるが一度、打ち解け合うと一生その関係が長続きする
本当にそうだなあとわたしは今までこの地で長く生きてきて何度もこの感覚を痛感してきている。
アメリカ人の友人関係は大方、「この人は自分にとって利があるか、ないか」という利害関係で成立していることが多い。だから今まで頻繁に連絡を取っていた人と音信不通になることなんてよくある。
特殊な日本人の徳の高さ
島国という特殊な環境で、世界的にも類を見ないほど、とても平和に同族意識で長い長い間、暮らしてきた日本人は良い意味でも悪い意味でもとてもナイーブだ。そして
徳が高く、民度がとても高い。
しかし、この事が世界の舞台では仇になる時がある。
世界はもっと利己的で、金銭重視で、幼稚で腹黒い。
このことは知っておいて損はないと思う。