コロナウイルス騒動から見るアメリカの姿

アメリカ全般
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世界に広がり続けるウイルス

チャイナから端を発したウイルスは瞬く間に全世界を股にかけて広がり続けている。

毎日、各国の感染者の数も、死者数も上がっていく。

「騒ぎ過ぎだ」「早期に収束するだろう」

とテレビで高をくくっていた専門家の人達は今はこの状況を何と説明するのだろうか。

これは長期戦になりそうだ。

アメリカの初期の対応:渡航制限

アメリカに感染者が増えだしてからのトランプ政権の行動はとても速かった。

日本政府がチャイナからの渡航全面禁止をなかなか決断しない姿にイライラした人も多かっただろう。

あれに比べたら、チャイナ本土からの渡航や留学ビザの廃止、停止、延期等の措置はアメリカの方が早かった。

そしてチャイナだけでなく、韓国、イタリア、イランへの渡航禁止令もすぐに出された。

これで終わりかと思っていたら、事態は全く違う方向へ。

日本でさえ、いまだ感染者が確認されていない県があるというのに、日本よりも先に全州で確認された。

これを日本での検査の数が少ないからだという人も多いが、アメリカ人は希望すれば検査が無料で受け入れられるという決議が国会でなされる前のことだったからそれは関係ないだろう。

ついに学校閉鎖へ

日本での学校閉鎖が決断されて間もなく、アメリカでも周りが騒がしくなり始めた。

わたしは小学校のクラスのヘルプに毎週、行っているのだが、金曜日にある教師が

「来週からどうなるかわからない」

と漏らした。

「え?校長から何か聞いたの?」

と聞くと、直接は何も聞いていないが、、と言葉を濁らせた。

教師間では悪い噂がすでにその週からされていたのだろう。(生徒や保護者には言えないが)

学校が終わり、その何時間後には次の週からの学校閉鎖決定のメールが送られてきた。

遂に来たか。。

実はその次の月曜日は通常通り学校に行き、火曜日からということになっていたのだが、日曜日の夜の一斉メールで

「学区で感染者が確認されたので月曜も休校」

何もかも閉鎖

学校閉鎖に続き、様々なビジネスが閉鎖し始めた。

美術館、映画館、コンサート、あらゆるスポーツイベント、子供館、図書館から始まった。

そこから、全レストラン閉鎖(ドライブスルーとテイクアウトのみOK)になるまでが早かった。

外食大好きアメリカ人とそれに支えられるビジネスは特に、家族経営であれば大打撃だ。

買い占め問題

これらのあまりに早くポンポンと事態が進展していく様子に恐れを抱いたアメリカ人はこぞって買い占めにむかった。それにより、トイレットペーパーやペーパーナプキンの紙類、ソープ類はただちに棚から消えた。

食料品の棚も空っぽになった。大きな冷凍庫に入っている冷凍食品もことごとく買い占められた。

この買い占めにより、大手のスーパーは異例の早い時間の閉店をした。(ストックをするため)

あらゆる物を買えるだけ買い占めたアメリカ人が次に考えたのが「銃」だった。

銃屋に長い列ができる姿は日本では決してあり得ない光景だ。

食料品が無くなった時に襲われないように自分の身を守るという。

うちでも銃を買うべきかなんて会話が出たのだから。。

会社員も自宅で仕事

会社で働く殆どの人は自宅で仕事という状態に。

これによりウィークデイは混雑するオフィス街も人が消えた。

車の渋滞も町から消えた。

買い物に行く人や会社員以外の仕事の人がちらほらと車を走らせるだけになった。

カリフォルニア州:外出禁止令

他州よりも一足早く、学校閉鎖をしていたカリフォルニア州が遂にスーパーなどの買い物以外は外出禁止という令を出した。

これにより、人々は家から出られなくなってしまった。

これは精神的に辛い。

大人でも辛いのだから動きたいさかりの子供達はもっと辛いだろう。

トランプ大統領のチャイナウイルス発言

チャイナの外交部が「アメリカ軍が武漢市にウイルスを持ち込んだ可能性がある。アメリカは説明責任がある」と仰天発言をした。

それを見た瞬間に「トランプがこれを聞き逃すわけがない」と直感したが、やはりそうなった。

ツイッターで「Chinese Virus」と書いたことで、物議をかもし、非難ごうごうになった。

記者会見でその発言がレイシストだと指摘されると堂々と

「チャイナから来たウイルスなんだからチャイニーズウイルスだ。何も間違っていない。そのままだ。」

と言ってのけた。

リベラルはそれを受けて今でも非難の声を浴びせている。

チャイナが責任逃れのために「アメリカ軍」がウイルスを持ち込んだと発言したことを非難する大手メディアはなかった。

チャイニーズウイルスなんて言うと、アメリカに暮らす多くの中国人がいじめの対象になるとメディアは言う。

これはあながち嘘ではない。

このトランプ発言のずっと前からアメリカの大都市では日本人もアジア人というだけで(そもそもアメリカ人は中国人も韓国人も日本人もよく分かっていない人が多い)つばを吐きかけられたり、蹴られたりする事件が多発していた。(フランスでもあったような、、)

こういう所でもアメリカ人の本質が見えたりする。

普段は人権意識が高そうに振舞っているが、案外「その方が自分がかっこよく見えるから」というだけでふりをしてる「隠れレイシスト」の人も多い。心の底では白人優越意識がどうも拭えないのだろう。

トランプが中流階級の層に人気があるのも裏を返せば

アジアの一国であるチャイナがアメリカを差し置いてNO.1になろうとしているなんて許せないという気持ちを持っている人が多いからだ。

アメリカ人の海外渡航禁止

そして、アメリカはついに鎖国に乗り出した。

アメリカ人が海外に渡航することを禁止し、またすでに海外にいるアメリカ人には即刻、帰国命令が出た。

家から外出禁止に加え、国から出国もできなくなった

他州でも外出禁止

カリフォルニア州に続き、他州でも外出禁止令が出され始めた。

これにより、「万が一」で買い占めしていた人達も、それ以外の楽観的な人達(わたしはむしろこっち系だった)もまたスーパーに押し寄せることになってしまっている。

もともと巨大なアメリカの駐車場が車で入りきらずに、満杯になって脇の道路にまで止めているなんて光景はわたしは在米長いといえど一度も見たことがない。

パニックに弱いアメリカ人?

この一連の動きを毎日、ウォッチしており、日本との比較もしているわたしはこの措置は正しいのかどうか首をかしげざるをえない。

日本の様子を聞けば「どこ吹く風」でパニックの様子もなく、人々は普通に生活しているという。

アメリカから日本に今週(ギリギリ)行けた人は

「パラレルワールドに来たみたいに平和だ」

と言っている。

この違いは一体、何なんだろうか。

専門家によると日本はクラスターを追って、感染を着実に潰していっているという。

日本が世界に比べて至って平和に暮らせているのは、全ての人を完全隔離という方法よりも、この方法が理にかなっているからなのではないだろうか。

しかしこのような冷静なやり方ができるのも、日本人の性格と協力姿勢によるものだろう。

慌てず、騒がず、できることを粛々と

アメリカ人はそれに比べて、パニックになる人が多い。

アメリカでの自然災害の時の様子を見て、驚かれた人もいるのではないだろうか。自然災害で暴力事件が急増加するなんて日本人にはまるで想像しがたい。しかしここではある。

そしてパニックになるその人達の声はとても大きい。

だからそれに押されて、色々なルールが決まっていくことが多い。

この騒動の裏で行われていること

さて、この一連の動きをわたしは終始、遠い目で見ているふしがある。

違和感がどうしてもぬぐえない。

それが何なのかまだはっきりしていない。

しかしこれはある種、計画されたもの、もしくはこのことにより大きな変化が計画されているような気がしてならない。

いずれにせよ、この事態が収束したら世界は大きく変わっているだろう。

注視していこう。

コメント

  1. はじめまして。
    大統領は最近大分頻繁に「Chinese Virus」という言葉を使うようになってきましたね(笑)。(それとも以前から?)ペンスさんも他のメディアも「Wuhan Virus」を使っていますよね。

    ところで橋下徹さんがTwitterで
    「コロナのせいで」じゃなく、「コロナのお陰で」と後に言いたい。
    私もある意味同感です。

    私は買い物に行くのが嫌いで大分頻繁にAmazonや楽天使っています。もっと早く知ってればよかった!今度からはこちらのサイトから注文しますね。:)

    • こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      橋本さんがそんなことを言っているのですね。見逃していました。
      サイト運営のご協力、感謝いたします!ありがとうございます。
      なるべく長く続けていきたいと思っているので。

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