自転車の鍵をかけない平和ボケからの脱却

アメリカ全般
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なかなか抜けない日本人らしさ

海外生活が長いと言っても、日本で生まれ日本で暮らした時間が長いと

「日本人らしさ」

というのは早々、抜けるものではない。

アメリカ生活が長い私でも、

わたしもまだまだ日本ボケが抜けていないなあ。。(ため息)

と思うことが多々ある。

元々が、人の善意を信用したいタイプの人間だ。
だから、損得勘定なしの人の良心や善意を信用したい私みたいな人間にとっては、人を疑うことさえも精神的苦痛になる。

わたしは日本でも自転車に鍵をかけない主義を通していたような人間なので、基本的が人を信用しないという前提のアメリカで暮らしているのは結構、辛い時が多い。

だからここにいるとストレスが溜まるんだろうなと自己分析している。

自転車に鍵をかけない主義の高校生のわたしは同級生の友達にもよくお小言をもらっていた。

『お前は人というものを信用しすぎている!!社会には悪い奴もいるんだ。鍵かけてないのを見て盗む奴もいるんだ!やる事が危なっかしくて見てられない。』

と説教されたことを思い出した。

確かに今では自転車に鍵をかけないなんて考えられないことだ。

目の前で盗まれた自転車

数年前にアメリカでこんなことがあった。

近くの公園まで自転車で行って、木に立てかけたのだが、その自転車には鍵をかけなかった。そこからわずか何メートル先のところで友達と話をしていたので大丈夫だと思ったのだ。

すると少し目を離したすきに、その自転車は私の目の前で盗まれた。

愕然とした。

自転車から離れていたら盗まれるのは当然だろうが、目の前で盗んでいくとは思わなかったからだ。

それからというもの、鍵がないものは盗まれるものという認識になってしまった。

財布が持ち主に返ってくるミラクル日本

対照的に、日本では落とした財布でも持ち主に返ってくるというミラクル現象がある。

私の関西圏に住む友人が北海道に旅行した時のことだ。

ふと彼女は沿線のどこかの駅で帽子を落としたことに気づいたという。

降りた駅の駅員さんに帽子の色や特徴を説明し、電話番号と住所を伝えておいたという。

あまり期待はしていなかったらしいが、後日、その帽子は綺麗な状態で自宅まで郵送されてきたという。

その話を聞いて、私は日本の凄さはここだなと確信した。

つまり民度の高さだ。

人のものを取らない。

お天道様が見ている。

人間とは欲深い生き物だが、その欲を自制できる力だ。

この力は日本人なら当たり前だと思うかもしれないが、当たり前ではないのだ。

面白いことに、逆にアメリカではこういう言葉がある。

Finders Keepers(見つけた人の物になる)

つまり拾いものは拾った人がそれを自分のものにしても良いということわざみたいなものだ。

日本とは全く感覚が異なることがお分かりになるだろう。

だから悪いことという意識もそうないのかもしれない。

日本人の常識は世界ではミラクル

何が言いたいかというと、日本人の常識や感覚は当たり前だと思っていても、日本人の間にだけ通用するミラクル現象であることが多いということだ。

そしてその日本人の優しさというか、誠実さが外国人に感動を与えるという話がテレビでもよくやっているようだが、その裏にはそれを利用する人達もいるということを忘れてはいけない。

最近では外国人が農作物や畜産物を盗むという事件が多発しているのがニュースによくなるので、危機感が少しは広まっているのかもしれないが、それを必死に阻止しようとする人達が同時に湧いた。

レイシストにされたつるのさん

つるのたけしさんのツイートを覚えているだろうか。

彼は自分の畑で野菜を育てているが、その中のパクチーがある外国人に盗まれたという。現行犯だったので話をしたら「日本語がわからない」の一点張りでその時は注意だけで逃したらしい。しかしまた再犯したら今度はちゃんと通報するという内容だった。

至って常識的なツイートだ。

しかしこれが何故か日本で大炎上したのだ。

政治家から言論人、芸能人に至るまで、彼を外国人差別主義者だと罵り、レイシストだ、こんな国で東京オリンピックなんてやるべきでないという人が現れた。

挙げ句の果てには

「金持ちなんだからそれくらいあげたらいいじゃない。野菜くらいでケチくさい。どうせ子共と一緒に育てた野菜でしょ。子供と楽しんだんだからそれでいいじゃないか」

という意見まで出てきた。

日本人を平和ボケのままにしておきたい人達

全く論点がずれている。

そういう問題じゃない。

窃盗は日本人でも外国人でも犯罪だ。

つるのさんは

犯人が日本語がからないと言い張る人だった」と言っただけだ。事実を言っただけだ。

そのツイートにあれだけの反日で有名な人たちがメディアも一緒になって群がって総攻撃する様子は恐ろしいものがあった。

明確に、日本人に移民に対する危機感を持って欲しくない勢力がいるらしい。

日本人には平和ボケのお花畑のままでいて欲しくて、日本に入ってくる外国人は皆、良い人であるという印象を持っていて欲しいのだろう。

その方が警戒の壁が低くなり、物を盗み続けやすいし、騙し続けやすいと思っているのだろう。

そうはさせるかだ。

気づいた人は声を上げていかなければならない。

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