あらいぐまラスカルとの出会いと別れ

アメリカ生活お役立ち
この記事は約3分で読めます。


LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

アライグマと聞くとわたしはすぐに

あらいぐまラスカル!!

と反射的に出る。

あの日本のアニメで号泣世代のわたしは、あらいぐまに大きな恐怖も嫌悪感も持っていない。

あの狸がもっとずんぐりむっくりしたような何とも言えない容姿。

きゃわいい~~!!

しかし、アメリカ人はこのあらいぐまを異常に怖がっている人が思いのほか多い。

なぜかというと、特有のレイビーという菌をもっているので人間が噛まれると死に至る事もあり、それを阻止するために何本も何本も注射を打たないといけないからだそうだ。

この前、アメリカ人ママさん同士が横で話をしているのが耳に入って来た。

ママA:「昨日の夜、うちの庭にあらいぐまが出たのよ~!!」

   わたし:心の声(うちも毎晩、来るヨ~♪

ママB:「きゃー、こわい!!」

   わたし:(え?!なんでこわい?)

ママA:「だから、旦那にすぐに言って殺してもらうと思ったのよ」

   わたし:(こ、こ、こ、殺す!!!??? なんでなんで?なんでそうなる??!!)

ママB:「それがいいわ!」

   わたし:(え?!あんたも賛成なんかい!)

ママA: 「でも娘が止めて~、殺さないで~って言うからやめたわ」

   わたし: (うんうん、よかった。まあそうだろうな。幼子の前で可愛いあらいぐまを射殺したらトラウマになると思うし。)

「家の中に猟銃があるんだな~」とそこもアメリカっぽいなって思ったけど、それよりそれであらいぐまを撃ち殺すことを提案するママも凄いな。。

普段は華奢で可愛らしくてバイオリンをオーケストラで弾いてます♪っていうママなのに、、あらいぐま射殺発言はちょっとショックだった。

ちなみにうちの庭にはあらいぐまが毎晩、毎晩、来る。

雑食の彼らは夜な夜な食べ物を探して家から家へと旅をしている。時には小さな赤ちゃんを何匹も連れて食べに来たりもする。

とってもおとなしくてクリクリした目とドア越しに目が合ったりすると、家族で

           かわいい〜♪

となる我が家である。

さて、そんな我が家も今夏、ひょんな事から、あらいぐまの赤ちゃんをレスキューすることになった。

出かけていた旦那と子供が持って帰ってきたのだ。

事情を聞くと、車の前にフラフラと死にそうになりながら出てきたという。
慌てて車を止めたら、そこから動かなくなったので、レスキューして帰ってきたという。

私もあらいぐまなど飼ったこともないし、そもそもあらいぐまは飼うものでないことは知識として持っていたので戸惑ったが、その余りの小ささと愛らしさでYESというしかなかった。

とにかく子供が全ての世話をするという約束で。

歩くこともままならない赤ちゃんで、お腹も頻繁にすくし、排便も頻繁もするしで、それから夜な夜な世話をする日が始まった。

名前はラスカルになった。

まさか自分があらいぐまラスカルを飼うことになろうとは。。

ふと見ると床を這い回っているラスカルとそれを怖がるうちの猫の姿に笑った。

抱っこすると面白い声ですり寄ってくる愛らしさに癒された。

結局、野生で生きられなくなったあらいぐまを保護している人を探して、引き受けてもらうことになった。

突然の別れに戸惑う子供。最後の時間は抱きしめ続けていた。

小さなラスカルを保護者に手渡す際は、名残惜しそうで、目には涙が溢れていた。

とても辛い別れだったが、仕方がない。

元気に暮らせよ、ラスカル!

【今回は『あらいぐまラスカルとの出会いと別れ』について語りました。
アメリカ生活のほっこりおもしろい話なんかもこんな感じでたまに載せていこうと思います♪それらの話はアメリカ生活お役立ちカテゴリーに入れていきます。】

タイトルとURLをコピーしました