アメリカの大学・高校のホームカミング事情:一体、何するの?ダンスは誰と行くの?一日の大まかな流れ

アメリカ生活お役立ち
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「もちろんホームカミング行くでしょ?」

アメリカの大学に来て、新学期が始まってほどなくホームカミングダンスがあった。

「ホームカミング行くでしょ?誰と行くの?」

なんて色々なアメリカ人の友達に聞かれて

「へ?ホームカミングって何さ?」

と困ったのを昨日のことのように覚えている。

というわけで、今さら聞けない人のためにホームカミングについて書こう!

ホームカミングの発祥

アメリカのほとんどの高校や大学の一番大きなイベントはなんといっても、秋学期のホームカミングだ。

ホームカミングとはその名の通り、Home(家)Coming (帰る)で、その学校の卒業生たちを年に一回、母校にお迎えして、ダンスや同窓会など各種イベントを学校関係者全体で楽しむという伝統が発祥だ。

アメリカの多くの学校では新学期が始まるのが9月ごろなので、ホームカミングも大体は9月下旬から10月上旬に行われる。

ホームカミングの学校行事

高校、大学に通う学生にとってとても大事な学校行事の一つがホームカミングだ。(最近では中学校でもやり出して、これには親の中で賛否の意見が分かれている)

ホームカミングゲーム

また運動部に入っているアスリートにとって気合が入るのがホームカミングゲームというものだ。

多くの行事が行われるが、やはりアメリカで一番盛り上がるのが、アメフトのスポーツイベントだ。

子供の高校のサッカーの試合はホームカミングゲームといってもそう人が集まるわけではないが、(サッカーはアメリカでは人気のスポーツではない)それでも普段よりは応援に来てくれる学生の人数が多くなる。

しかしアメフトのホームカミングゲームとなればニュースになるくらいの盛況ぶりとなる。

その盛況ぶりを見ても、アメリカ人の学生にとっては、とても大事な行事であることがよく分かる。

学校全体で行われる激励イベント

これらのホームカミングゲームに先立って、多くの高校では学校全体で激励イベントが始まる。これを通して、学校全体が一体となって、大きなゲームにみんなで勝とうという雰囲気を盛り上げていくらしい。

この激励では、全校生徒、教師、コーチなどもみな体育館に集まり、愛校心を高めながら、チームを応援する。

ホームカミングキングとクィーンを選ぶ学校もあり、キング&クイーンとそのお付きの者たちが生徒によって選ばれる。

フットボールゲーム当日のハーフタイムの時にこの選ばれたロイヤルメンバーが公式のセレモニーで紹介されるイベントもある。

どんなに寒かろうが、生徒たちはこぞってスタジアムに向かう。スタジアムは満杯になる。

特に普段は全くアメフトに興味がない王子に聞いてみる。

わたし「何が楽しいの?」

子供「友達がみんな来るから」

ああ、つまりゲームを見たいというより、皆の集いの場になっているということね。

ホームカミングダンスで生まれるカップル

実は多くの生徒にとってこちらの方が本番だ。

ホームカミング前になると生徒たちはざわざわし始める。

誰と行くのか

これは思春期の子供達にとって一大事だ。

彼氏、彼女がいる人は当然、その人と行くことになるが、片思いの場合はどうする?

だから最大の告白の機会になるのだ。

実際、このホームカミングでカップル誕生率がとても高い。

カップルで行かないとパーティーに参加できないかといえば、そうでもなくてグループで行く子供達もいる。

うちは今年は10人以上のグループで行った。

(「おい去年行ったあの女の子とはどうなったんだ?」と母は聞けずじまい。。)

ホームカミングダンスに行く時の服装 

男の子も女の子もどちらも正装しないとダンスパーティーには行けない。

男の子はまあいいとして(カッターシャツにズボンにネクタイで、はい終了!)

これは女の子が最高にドレスアップする言い訳ができる機会となるのでその本気度が凄すぎる。。

この子達はまだとてもコンサバ的

「え!これが女子高生??!!」

と目を疑うくらいの露出度とキラキラぶりだ。

「ヒールも高っ!!」

「髪の毛もクルっクルっでお蝶婦人みたい!!」(表現がめちゃくちゃ古い)

とまあ、とりあえず目を疑うというより、こっちが照れて目をそらしたくなる位な露出度争いのような感じになっている。

「お金もかかっているんだろうなーー。」

「うちの娘もこんなドレスを着たいなんて言うようになるんだろうか、、」

母の心は色々と複雑なものとなる。

そんなことはどこ吹く風で子供達はここぞとばかりに楽しそうだ。

ダンスに行く前に

自分の高校で行われるダンスパーティーは夜の8時くらいから始まるので、その前に子供達が何をするかというと、、

1.写真撮影

地元でも特に景色がきれいめな場所にいって、天気が許す限り屋外で写真撮影をする。どこで集まるかは子供達同士で決めるみたい。

カップルの場合は女の子と男の子の親同士がパシャパシャと二人のカップル写真を歩いて移動しながら色々な場所や角度で撮りまくる。

グループの場合も同様でみんなで集まって撮影する。

撮影といっても写真家が来ているわけでなくスマホやカメラでパシャパシャと撮るだけ。

あとカップルの場合はお揃いの生花を女の子側の親が買ってきて、男の子は胸に、女の子は腕につけるという習わしもある。

こういうのを女の子だけがつけていたりもする。

2.レストランで食事

写真撮影の後は、子供達は思い思いのレストランに行って食事をする(男の子が予約担当)

ホームカミングの夕食はどこのレストランも物凄く混むので予約は必須だ。 

また学校によってどの週末がホームカミングになるかは違う。

時期はどこも同じなので9月から10月にかけてのレストランの週末は毎年、すごい混みようになる。

誰が運転手になる?

そして夕食の後はそのままダンスパーティーへ行くが大体の流れだ。

ここで気づいた人は鋭い!

Q.「車運転できない年齢の子はどうするの?」

A.「親が運転手になるのです!」

家→写真撮影場所→レストラン→学校→家

この過程を親が運転することになるので何とも変な感じになる。

というのも、子供達がレストランで食事中は同じレストランでも違う席に座ったり(普通は子供は嫌がるのであまりない)、はたまたレストランの外で車内で待機したり、自分は違う所で食べて子供から食べ終わったと連絡来たら迎えに行ったり。

車を運転できるようになるまではここまでしないといけない。

なんか面倒くさい慣習だよなー(白い目)

子供が運転するようになると、写真撮影の場所までは親が自分の車で付いていって、そこからは別行動というのが多いみたい。

今年はわたしはどちらも行かなかったが。。

さて、今回はアメリカの高校、大学でのホームカミングでの流れをご紹介しました。

参考になったら嬉しいです。

その他、アメリカ文化に関して知りたいこと、記事にして欲しいことがあれば、コメント欄、お問合せページ、ツイッターなどのSNSのページで教えて下さい。

今回も読んで下さりありがとうございました!

それではまた!

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