長かった夏の参議院選挙が幕を閉じた。
国民の声を無視した自民党政治に苛立ちを覚える国民は年々、増加していっているのが傍目にもよく見えていた。
いつもは政治に興味がない人たちも
「このままでいいのか!?」
と各政党の主張をそっと開いて見てみたりし始めた。
肌感覚を知りたくて、私の周りの大学生くらいの若い年齢層にさらっとさりげなく聞いてみた。
今まで政治なんてどうでも良かった子たちだったのに、結構、社会問題を勉強していたり、政党を調べていたりして驚いていた。
日本でも何か動きがあるなと感じた瞬間だった。
普通のノンポリの環境でもそんな感じなんだから、きっと日本で生活しているともっと興味を持って調べている人が多いんじゃないかと思った。
そして自民党政治に嫌気がさしてきた人たちは他の政党の選択の可能性を求め始めた。
国民民主党に注目が集まったのはそれが理由だったが、結局、党内の問題続きで「だめだこりゃ」となった人が多かったようだ。
もう少し日本の危機に詳しい人たちは日本保守党と参政党に期待した。
今の国会にはグローバリズム政策に歯止めをかけたい、日本人が豊かになる政治を目指したいと思う議員が一人でも多く必要だからだ。
自民党に代わる保守の受け皿の党がない、だから自分達で作ろうという目的の下、政治団体として活動していた人たちによって参政党が結党され、少しづつ勢力拡大していった。遂には国政政党にまでなった。
ほどなくして、日本保守党という、作家の百田尚樹さんが代表を務める党が結党された。この党も自民党のLGBTQ政策であまりに左に寄り過ぎていることにとうとう怒りを抑えきれなくなったという百田氏が「自民党にお灸を据えたい!」と、とんとん拍子に結党が決まり、百田氏と親交の深い有本香さんが事務を務める形で活動が始まった。
百田氏は売れっ子作家さんということもあり、政治に興味がない人でも名前は知っている人は多い。またお二人は虎ノ門ニュースという人気ネット保守番組のキャスターを長年、務めておられていた。
番組が中止された後も、虎ノ門ニュースにかわる朝のニュース番組を立ち上げ、また自身のYoutubeチャンネルやニコニコなどで配信を続けられた。
だから支持者やファンの基盤はすでにあり、その大好きなお二人がいざ!政治の党を作ったことに喜んだ人が多く、たちまちに注目を集め、2年も経たないうちに国政政党にまでなった。
いい流れになったと思った。
しかし、その後の展開は期待通りに行かなかった。
弱小同士、協力体制にならないといけないはずのこの2党がまるで敵対関係のような扱いになっていったのだ。
どちらの党にも強いアンチがいることは承知だが、それらは調べてみると大体はれいわ、共産、立憲の支持者が多い。
同じ敵がいるのだから纏まれるだろうと期待した人は私を含めて多かったかもしれないが、すぐに百田さんが参政党の神谷さんのことを自身の番組で取り上げ始めた。その取り上げ方は決して好意的なものでなかった。
保守党支持者は参政党のことを「カルト」「反枠」「親露」だと馬鹿にし、参政党支持者は「保守党は自民党が作った党なんじゃないか」という神谷氏の発言に賛同するものも多いようだ。
そこまで行かなくても、戦後の日本が取らざるを得なかった自民党よりの拝米従属政策に苦言を呈する人が多いようにも見える。
これらの動きを見ていて、
「弱小政党がもめている場合でない。敵はもっと巨大。敵を見誤るな」
と何度もXで苦言を呈してきたが、その度に、ほとんどは保守党支持者から
「カルト参政党支持者が」「だまっていろ」「こっちを見るな」「陰謀論者」「分断を煽っている」「アメリカからロシアを見ていろ」
などなど、決して生産的でない暴言を浴びせられた。
参政党支持者からは
「同意します」「保守党ともできるところは協力していきたい」「悪口ばかり言う人は相手にしたくない」「保守党と参政党はそもそも国として目指している方向が違うから連携は無理」
など、プラス、マイナス、どちらもあれど、暴言はなく、どちらかといえば大人な反応が返ってきた。
過激な保守党支持者は私が参政党信者だと思っている人が多いようで、私が何を言っても、ひねくれた解釈をし、保守党を貶める意図でやっているのだと決めつける印象を促すポストだった。
そういう経緯もあり、だんだんと
「弱小政党同士まとまろう!」
と公に言うのが馬鹿馬鹿しくなっていった。
向こうがその気が全くないのだから仕方がない。
その上、どれだけ大目に見ようと努めても、日本保守党幹部の人たちのXで流れてくるのは、かつては仲が良かった人との揉め事、裁判沙汰、罵り合い、口汚いアンチへの悪口。。
まるで大人のいじめを見ているな不快な気持ちになるものが多かった。
本来あるべき政治政策とはかけ離れた週刊誌ネタ連続のポストばかり流れてくるので見るのも嫌になっていった。
それでも心ある保守党支持者の方が、百田さんに「もうやめて欲しい」「政策議論が聞きたい」「いつまでやるの」「X以外でやって欲しい」と苦言を呈しているのを目にすることもあったが、そう言う人はすぐにブロックされていった。
苦言、批判は一切、聞き入れないというのが代表の姿勢なのだから、その人のことが好きな人も同じ様になるのは仕方がないのかなと思う機会が多かった。
そして参議院選挙の時期になった。
これはもうお遊び的な投稿はやめて、真剣に自分たちの選挙、政策の宣伝だけに集中するんだろうと少し期待していたが、参政党下げのポストは止まらなかった。
ファンや支持者だけでなく、選挙の候補者まで参政党の悪口をポストする様子にはっきり言って、ひいた。
次第に比較として参政党の政治的主張のポストを見る様になり、Xのアルゴリズムのせいか、その様なポストがよく流れてくるようになった。
共感できる演説や主張が多いため、リポストをする機会も増えた。
とはいえ、保守党から出馬されていた北村弁護士の主張には共感できるものが多かったのでリポストもよくした。
他にも無所属の人や、元祖日本保守党の人たちのポストも共感できるものは積極的にリポストした。
これも何度も飽きるくらい言ってきたことだが、私はひとつの党だけを盲目的に見ているわけでないし、どの党の政治家でも、私が共感できることを言っていたら支持を示してきた。
今は参政党や保守党の政策に共感できることが多いので支持するが、それらの議員の中で、
あれ?それは違うだろ!
と思うことがあればもちろん言っていくだろう。
この党だけ!と固執するのは意味がない。
どれだけ良いことを言っていても共感されなければ意味がない。
クラブ活動のように、好きな人とだけ集まって、嫌いな人の悪口を言っていたら、それは楽しいのかもしれないが、それで政治は動かない。
民主政治は数の力で決まる。
意見が合わない人とでも、すぐに喧嘩腰にならず、批判を受け止めながら、改善できる所はしていく。でも譲れない所はしっかりと心に留める。
そういう姿勢が見える人をこれからも応援していきたい。
【今回は『保守党と参政党:2025参議院選挙』について語っていきました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
沢山の方にシェアしたり、活動へのサポートを頂けたら励み💪になります!またツイッターでの発信もやっていますのでそちらの方も覗きにきてもらえたら嬉しいです。】
コメント
何時も、ありがとうございます。
解る人には、解ると思います。
継続は力成り‼