アメリカの部活動は日本のそれと少々、違う。
いや、けっこう、、ずいぶん、、
違う。
もくじ
参加費がかかる部活動
まず部活動に入るには参加費(お金)がかかる。
文系の部活動ではお金がかからないものが多いが、スポーツ部に入るなら必ずお金を払わないといけない。
健康診断
これも必ず義務付けられている。
一年に一回ごとに更新しないといけないSports Physical というものだ。
学校に提出する健康診断とはまた別に、各家庭でクリニックに予約を取って連れて行かなくてはならない。
つまり、お医者さんに診てもらって「スポーツをしても良い健康体である」というお墨付きをもらわないといけないのだ。
このお墨付きを参加費と共に学校側に提出しないと、練習にも参加させてもらえない。
コーチは練習初日に必ずチェックする。もし提出されていない子が練習に来ても「NO」と言われて参加できない。
この辺りはいい加減そうに見えるアメリカはとても厳しいので注意。
高校
スポーツ部
そしてスポーツ部は学校のウェブサイトとは別の専用のサイトがあってそこから事前に登録して、お金を払わないと参加できない。
そして一年を通して参加するスポーツ部はなく、3学期制になっていることが多い。
例えば、サッカーだと屋外で一年中できない場合、8月から10月までという具合だ。次に水泳が11月から2月まで。そして陸上が3月から5月までという感じ。
勿論、広いアメリカのことだから、学区や地域の気候によって全く違うスケジュールかもしれないので、あくまで平均的な例で話を進める。
スポーツ部の参加費
うちの学区だと一つのスポーツ部に入るには$70くらい。
そして三つ以上したい場合は(つまり一年を通して何らかのスポーツをしている)なら上限が$150と決まっているのでそれ以上を払う必要はない。
またユニフォーム代は含まれていたり、含まれていなかったりする。
部の所属を認められたら「はい。これを買っておいてね」と注文用紙を渡されて個人がユニフォームを買う必要がある部もある。
例えば、サッカーではユニフォームは貸与されるが(シーズン後に返却をする)毎年毎年、靴下とショーツ(同じのでいいじゃんと親は思うが)は購入を余儀なくされる。
しかもこれが高い!!
靴下に$30でショーツ、$45って。。。(ちょっと高すぎじゃない?)
これはネットで安いものを探して買えないので、半ば強制的に買わされる。お金はクラブ活動費に回されるということなので仕方なく毎年買うことになる。
シンガード(これは規定を満たしていれば自分で買える)とスパイクは好きなものを買える。
スイミングでは水着をコーチを通して買わないといけない。
陸上は買わなくてよいが、陸上用の靴は自分で購入しないといけない。(これも結構高いよね)
というわけで、学校のクラブ活動といえど、諸費用がけっこうかさんでいく。
試合への入場料
それだけではない。
自分の子供の晴れ姿を見ようと試合に行こうものなら親だろうがなんだろうが入場料を徴収されるのだ。
一人$7ドル
旦那といこうものなら二人で$14
おじいちゃん、おばあちゃんも来たいといえば人数 X$4だから、二時間くらいの試合を見るのに毎回約30ドル。。
その入場料はグラウンドの維持費に回されるらしいけど、国公立なら国が維持費を出してくれる日本に慣れている日本人からしたら
「ぼったくりやな」
と思う事もしばしば。
ボランティア活動の強制
更に更に(まだあるんかい)
試合ごとにお菓子や飲料を売る場所を解放して、食べ物を売るのだが、その仕事をするのが親なのだ。
親はお菓子やドリンクの売り子さんのボランティアをしなければならない。
T-シャツの売り子さんになることもある。
文化部
文科系は登録をしなくてよくて、生徒の任意性で直接、その部を仕切っている先生の所に行けばよいので、参加費はかからない。
しかしフードクラブのような部に入れば、食べに行くレストラン代は自費だ。
またModel UNなどのクラブに入ると何泊かの宿泊が必須になるがその際の宿泊費や食費は完全に自前になる。
中学校
中学校の場合はお菓子を売るというボランティア活動をしなくてよい。
また中学校のグラウンドを使う場合は試合を見る時に入場料がかからないので気軽に行けるのも良い。
しかし、場所の都合がつかなくて高校のジムを借りるとなるとその日は入場料を払わないといけない。
あと高校との大きな違いといえば、運転免許を誰も持っていないので、放課後の練習の後のお迎えや土曜日の試合の送り迎えは親がしないといけないので、シーズン中はタクシードライバーみたいな毎日で大変だ。
さて今回はアメリカの部活動の裏事情についてお届けしました。
お子さんが楽しいクラブ活動を過ごせますように願っています。
読んで下さりありがとうございました!
それではまた!