産経【正論】までも?!:日本に蔓延する陰謀論というレッテルの風潮

国内政治
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陰謀論というレッテルで言論封殺の風潮

最近はツイッターの自身のプロフィールにも「陰謀論大嫌い」とか「陰謀論を叩きのめす❗️」とか「アンチ陰謀論」などと書いて自己紹介している人が増えた。

その人達が何を持ってどこからが陰謀論で、どこからはそうでないという明確な基準を持っているのかは分からないが、自分と意見が合わないだけで陰謀論と言って相手の口の塞げるのなら楽でいい。

安倍元総理の白昼堂々の暗殺に関しても、何かがどうしてもおかしいと納得がいかない心ある医師、物理学者、ジャーナリストが一生懸命、現場検証して真相究明に勤しんでおられるが、その様な人達に対しても単なる陰謀論者だと揶揄する風潮が見られる。

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あんな日本の威厳にも大きく関わる大事件の後でも、メディアは旧統一教会の話題でもちきりだ。連日、安倍元総理と旧統一教会の関係を暴くという名目でまるで「もりかけ桜」を彷彿させる勢いで報道されている。
例えば、TBSの『報道特集』の金平キャスターは

「安倍元総理と旧統一教会の関係も調べるべきだ」

と言ったが、山上容疑者のテロを擁護する形で関係があったのなら「暗殺されて当然だった」という論調にもって行こうとするのが見え見えだ。

関係があったかどうかの検証はやるなとは言わないけれど、山上単独犯説に固執し、協力者は本当に一人もいなかったのかどうか等の真相をもっと追求しようとするメディアが日本には一つもないというのはどういうことなのか。私はそちらの方がおかしいと思うし、恐ろしいと思う。

また不思議な現象だと思うのが、カルトと関係がある事をこれ程までにメディアからも他党からも糾弾される自民党を横目に、党自体が宗教団体バックである公明党や、党自体が破防法適用により公安対象という日本共産党が何も言われないことだ。何か変だ。どうしても事の本質からずらされてる気がする。

日本共産党に関しては自民党の茂木さんが「共産党と危険な団体との関係」発言を公のテレビでしたことを小池さんや共産党員が怒り狂っていたが、危険な団体との関係というよりも党自体が危険な団体と認識されていることを再認識しておきたいと思う。

参考までに、公安調査庁に対して行われた国会質疑での公安からの回答は以下だ。

『日本共産党は破防法に基づく調査対象団体です。昭和26-28年頃に革命の正当性や必要性を主張して、その実効として各地で殺人や騒擾などの暴力主義的破壊活動を行った疑いがある団体で、現在も革命の形態が平和的になるか非平和的になるかは敵、即ち支配階級の出方によるとする、いわゆる敵の出方論に立脚しているものと認識しているという理由で破防法適用の調査団体になっておるということでございます。』

安倍総理の暗殺の真相究明

あの全ての事件に関わっていたのは、山上だけで、全てが単独犯行であったというメディアの論調に違和感を持っている人は多い。

私も白昼堂々の狙撃で暗殺という点からも、すぐに連想したのが1963年の時のケネディ暗殺だった。あの時もオズワルドが単独犯であるとマスコミは報道し、複数犯行説は陰謀論だとされていたが、今となっては、実際は3箇所から交差射撃していたという複数犯行説が主流になっている。

今回も司令塔があったとするなら、あの様な大きな犯行を山上ひとりだけに任せるということをするだろうか。絶対に失敗できない局面で彼のバックアップがいた可能性は絶対にゼロだとなぜ言い切ることができるのか。

また、政府も真相究明委員会すら立ち上げず、その可能性を検証することすらしないし、本来なら飛びついて切り込まないといけないメディアも一斉に黙り、いや黙っているだけでなく、そういう説を否定したり陰謀論だとして言論封殺している始末だ。

暗殺に関するメディア報道にどうしても納得がいかないという人は多いだろうし、実際に様々な観点から自身で検証されている人も沢山おられるようだ。
例えば、この方は元警察官の方だ。

私は暗殺事件の直後の7月に沢山出回っていた様々な角度からの動画を初めて見た時、瞬間的に個人的に感じたのが、山上の一発目は安倍さんを半身の体勢で後ろに向かせるためのものなのではないか?だった。

しかし、あの時はその道のプロがちゃんとすぐに検証して何が実際に起こったのか真相究明してくれるはずと信じていたから、素人が変に詮索しない方がいいと思い発言は控えていた。

それなのに、あれから早2ヶ月になるというのに、何の進展もなく、真相を知りたいと思っている人は陰謀論者だと口を塞がれ、メディアは国葬反対や統一ばかりやっている。

日本は一体、どんな国になっているんだろうか。

「正論」が正論を言わない現実

産経新聞社発行の月刊「正論」と言えば保守系の雑誌の大御所であり、著名な保守言論人の方々が寄稿されている。私も昔から読ませていただいている雑誌だ。

10月号の「安倍首相なき光景」という号でも、安倍総理の死を悲しむ保守言論人が様々な寄稿をされている。

そこは良いのだが、雑誌の後ろのコーナーとして小さく載せられている座談会の内容が気になった。

「左も右もメッタ斬り メディア裏通信簿」という座談会形式で会話しているのが全て匿名のある編集者、ある教授、ある女子、ある先生で、言いたい事を言いまくっている内容だ。

今回の気になる発言は、暗殺後からも一貫して真相究明すべく事件を検証してきた情報戦略アナリストの山岡鉄秀さんへの暴言が酷いことだった。

以下が先生と名乗るどこかの誰かの台詞だ。

「保守側のめちゃくちゃも否定しておく。山岡鉄秀、加藤清隆らが、安倍は山上ではなく隣接する商業ビルの屋上からスナイパーによって撃たれたなどと盛り上がっていたが、バスフィードのファクトチェックで誤りだと指摘された。事件に謎があるのは確かだ。それを追うのもいい。だがな、発信すらいいっていうもんじゃないだろう。現場は大迷惑しているぞ。決めつけや陰謀の類をよく吟味もせず、人心を惑わすんじゃないよ。

ご存知の通り、バズフィードは朝日系メディアだ。
このバズフィードがしたファクトチェックとした事実というのは、ネットで一時、隣の三和シティビル(自民党の二階派が所有しているビル)の屋上にテントらしきものがあるというのが盛り上がっていたことを指している。

その屋上のテントを狙撃犯が使っていたのではないかという論調があったのは私もチラッと見た記憶がある。事件直後に撤去されたという事実がその論調の後押しをしていたようだ。

そして、バズフィードが行ったファクトチェックというのは、そのビルの管理会社に問い合わせたことだった。
回答は

「排煙溝の清掃をしていてそのために屋上にテントをはりました。」

というものだった。

しかし、これはなぜあのビルの屋上にあの当日のあの時間にテントがあり、事件後には撤去されたのかという事実が判明しただけであり、山上のバックアップが存在していたかどうかという可能性を否定している訳ではない。

この正論の座談会のコーナーでも陰謀という言葉が使われているが、山岡氏は医学的観点からの検証ということで、銃槍に経験がある外傷外科医のドクターに話を聞かれたりもされている。

この事件の最大の矛盾は最初の手術したチームと司法解剖したチームの結果が全然違う事(心臓が破壊されているされていない)だ。どちらかが嘘ということになるのに、その検証が放置されていることは誠におかしい。

さらにこのドクターは、首に銃槍があって、心臓が破壊されていたのは間違いないという見解を持たれており、その点からも全く別の角度から銃弾が飛んできた事を否定する事はできないという結論されている。

また、物理学的観点からの検証では、物理学者の高田純先生が色々と分析されていて、安倍総理は、二発目の爆音の0.2秒前に撃たれているという検証をされている。

つまり、一発目と二発目の間に撃たれた物理的証拠があるということだ。実際、思い出してみれば、当初の報道は銃声が三発ということだったのに、今は二発に変えられている。

この様に様々な方々が慎重な検証をやっているのに、その検証に反論があるなら実名で出てきて自分なりの検証を訴えれば良いものを、匿名で陰謀論だと暴言を吐くのはいかがなものか。ましてや保守系の有名雑誌がこの様なものを掲載するとは。

今回の事件は謎が多いという感覚は多くの人が持っているし、その中の一つとして山上以外の共謀人がいた可能性を想定しても飛躍しているとは私は思えない。

「絶対にスナイパーが他にもいたんだ!」と感想だけ言っているのなら陰謀論だと言われても仕方がないかもしれないが、その道のプロが科学的なアプローチで丁寧に検証しているものに対してもその様なレッテル貼るのは言論封殺に等しいと思う。

このコーナーの「先生」というある人は、決めつけや陰謀の類と、逆に自分が決めつけていることを自覚しているのだろうか。

本来ならこういう言論誌が率先して探求すべきことだと思うし、匿名の数人の意見を雑誌の後ろのコーナーで掲載されている意図はなんなのだろうか。

同じ号の「正論」の中でも、元海上保安官の一色正春氏は「疑問だらけの暗殺 国は真相究明せよ」という記事で、救命措置を行った医師と検死結果の違い、山上の手製銃や射撃訓練や準備に要する資金の問題、奈良県警の情報にも疑問を投げかけ共犯者の存在を疑うのが当然だという趣旨の寄稿されている。しかし、その中でも

「事件現場を自分の目で見た感想として、ビルからの狙撃等の陰謀論には加担しません。

と書いておられる。

二つの医学チームの致命傷の検証さえも矛盾があり、致命傷になった弾がいまだ出てきていない謎だらけの事件であるのに、「月刊 正論」も【狙撃は単独犯ではなかったかもしれない】という点は一切、受け入れられないという立場を取っているということなのだろうか。

国の調査委員会もできず、真相究明の努力もせず、肝心なところは検証すらせず、検証しようとする人間を罵倒するおかしな空気感があんな大人物の暗殺が起こった当事国で蔓延している気持ち悪さ。大きな流れが見えず、皆、黙ってしまっている違和感。

皆、真犯人を追及するのが怖いのかもしれない。(自分が狙われることになる)

とまで思えてくる。

反証するなら自分なりのエビデンスを持って反論すればよいものを、単に陰謀論だとレッテルを貼り、匿名で暴言を吐くことで他者を誹謗中傷することは、基本的に匿名であるツイッターにはよくある風潮だが、それがあの保守系雑誌の「正論」がやっていることを考えたら、やはり大きな力が裏にあるのではと疑う気持ちが人々の間に出てくるのも仕方がないだろう。

【今回は『産経【正論】までも?!:日本に蔓延する陰謀論というレッテルの風潮』について語っていきました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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